最強の後輩、現る。

 

2014年4月13日。

 

この日は軽音で新歓合宿の部会があった。

そう、もう自分が入会してから1年経ったのだ。早いものだ。

 

今年の新入生はほとんど経験者ばかりの強者だった。その中でも注目されていたのは、私と同じ大学に入学してきたボーカリストだった。

なんと彼女は高校生の時、全国の軽音大会で優勝している子だった。

 

私はますます劣等感でいっぱいの気持ちだった。

 

新歓合宿の部会は当然1年生希望のバンドが組まれる。

 

私はこの時の部長に言われたことがずっと気になっていた。「このままだとバンドに誘ってもらえない」という言葉がずっと頭の中でこだましていた。

 

果たして私は誘われるのだろうか……

 

そんな時、ベース志望の数少ない初心者の女子がsupercellを組もうとしていて、そのボーカルに私が選ばれたのだ。

 

supercellは高いので自信はなかったが、声をかけてくれたことが嬉しかった。

 

今回の1年生は男性ボーカルのバンドを希望する子が多く、私の同期のボーカル、ゆりと1つ上の先輩ボーカル、まーちゃんさんは残念ながら選ばれることがなかった。

 

これが軽音の厳しい現実だった。

 

しかし………

 

なんとその二人は自分達でバンドを組むことになったのだ。

 

正直、私は不公平だなと思ってしまった。今までそんなことしたことなかったくせになんで??先輩がバンド組めないとメンツが立たないとかそういうことなのか?????

 

そして最強の後輩ボーカリスト、さきちゃんは椎名林檎というこれまたレベルの高いバンドを持ち込んできた。

 

……今年の新歓合宿は何か嫌な予感がする。

私はそんな気がした。でも認めたくなくて目の前のことをただ頑張ろうと思っていた……。