予想通りの女

 

2014年11月1日。この土日が文化祭だった。私の出番は初日のこの日。

 

アカペラの練習も本番も楽しかった。

 

練習を重ねるにつれてつかさ(以前の記事で言ってなかったけど本名ではありません)とはどんどん仲良くなっていっている気がしていた。つかさは私が今までいいなと思った男子とは違うタイプだった。何かあるとかなちゃんかなちゃんと近寄ってくる犬みたいな男子で、面白いことを思いつくと必ず私に反応を求めてくるいわゆるかまちょな奴だった。当時の私には新鮮だったのを今でも覚えている。

 

練習はついていけない人もいてなかなか思ったようにいかず、本番一週間前くらいにつかさは私にパートを変えてくれないかと頼まれた。本番ギリギリではあったがコーラス部にいた経験のおかげもあってかその場ですぐにパートを覚えることができた。多分つかさはそれを見越して私にパート変えを提案したんだろうが。

 

本番直前待機している時、つかさは突然私に「かなちゃんのおかげでここまで来れたよ!ホントにありがとう」と急にみんなの前で絶賛してきた。

 

つかさは人前関係なく平気でこういうことを言える奴だった。私は純粋に嬉しかった。自分は必要とされていた人間だったんだなと思えた。

 

本番が終わりサークルのビラ配りシフトなどの業務もあったりして一休みしていて私が他の女子と喋っていた時、つかさがやってきて他の女子がどこ行くのと聞くとつかさはアカペラサークルを見に行くと言っていて私はただそうなんだとしか思っていなかったのだが、つかさは私に一緒に行く?と誘ってきたのだ。私もアカペラは興味があるものだったし単純に見に行きたくて一緒に見に行くことにした。

 

ところが会場前に着くとそこにはつかさの彼女あみがいたのである。

 

いやいやいや…これ私お邪魔なやつじゃないですか??????

 

あみも私を見た瞬間若干顔が曇ったし私も一瞬帰ろうかと思ったのだが、つかさはもう一人同期の男子を連れてきたしここで帰ると言ったらそれはそれでつかさがしつこいだろうなと思ったので、私はなるべくもう一人の同期の男子と話すようにしてなるべく2人の邪魔にならないようにしていた。

 

会場に入って、左から男子、私、あみ、つかさの順番で立って見ていた。アカペラはすごく綺麗で感動して、一曲目が終わった瞬間この感動を誰かと共有したい!と思った私はとっさにつかさの方を見てしまったのだが、幸か不幸かつかさも同時に私を見てきたのだ。

 

あみを挟んで。(ここ重要)

 

2人でやばいね!!と口パクで言い合い笑い合っていた。あみを挟んで。この地獄絵図のような状況、想像できるだろうか。

しかもそのあとアカペラを聞きながら何気なく横を見ていたらいつの間にか私の隣はあみでなくつかさになっていて私はなんで!?状態だった。

 

見終わって会場から出た後も、私はつかさとすっかり盛り上がっていて、完全に2人の世界になっていた。そんな2人をあみはずっと後ろで見ていたのだ。私はあみがすごく嫉妬深そうな女子ということをなんとなく感じ取っていたので大丈夫かなと思いつつ…でも楽しかったので気づかないふりをしてしまった。

 

階段を上っていると向かいからサークルの先輩が階段を下りてきていたのだが、私とつかさは話に夢中になっていたので全然気づいてなかった。

 

…なんで気づいたかお分かりだろうか?そう、あみだ。あみが突然聞いたこともないでかさの声で先輩を呼んで駆け寄ったのだ。あの声は今でも忘れらないくらいぞわっとした。そして軽く先輩と喋ったあとすぐさまつかさの横を陣取り、私と別れたのだが、、

 

翌日はうちのサークルの名物企画演奏会があったのだが、朝私が普通にあみにおはよ~と手を振ったのだが、あからさまに機嫌悪い顔で、軽く頭を下げただけだった。

 

これ文字化するとあんまり説得力ないけど本当に怖かったんだからな!!!!!

 

この態度を見て私はこの子はやはり重い系女子かと再確認し、あみがいる時につかさと関わるのはやめようと思ったのだが神様は意地悪だった…。